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生花ハサミがないなら代用品でも大丈夫!4本のハサミを比較

4本のはさみ比較
切り花のお手入れにベストなのはどのハサミ?4本のハサミを比べてみました。

お花を切る時に欠かせない3つのポイント

お花の水揚げをするとき、茎の長さを調節するとき、傷んだ部分を切り取るとき、お花のお手入れにはハサミが必需品です。

でも、切れればどんなハサミでも良いわけではありません。

お花を長持ちさせるためにも、以下3つのポイントを押さえているかが重要です。

切れ味の良さ

ハサミの切れ味

水の通り道となる茎の管をつぶさないよう、切れ味の良さが重要です。

茎がスパッとキレイに斜めに切れていると、お花は水を上手に吸い上げることができ長持ちしますよ。

扱いやすさ

扱いやすさ

ガーベラのような柔らかい茎から、アジサイのような固い茎まで、さまざまなお花があります。

固い茎も楽々きれるように、細かい部分の手入れも失敗しないように、手の大きさにあった握りやすく滑りにくいハサミが良いですね。

清潔さ

ハサミの清潔さ

茎の切り口から雑菌が入らないよう、清潔なハサミでお手入れすることも大切です。

雑菌はお花を弱らせてしまう原因になりますから。

キレイな状態をキープできるハサミが良いですね。

ハサミが違うとお花のみずみずしさも違います。3つのポイント、とても大切ですね。

 

4本のハサミを比較!

4種類のハサミ

お花のお手入れにはどんなハサミがベストなのか?

きっとお花専用の『生花ハサミ』がベストだとは思いますが、他のハサミと違いがあるのか気になりますよね。

自宅にあった以下4本のハサミで検証してみたいと思います。

  1. 切り花用の生花ハサミ
  2. 剪定で使うガーデニングハサミ
  3. キッチンハサミ
  4. 一般的なクラフトハサミ

『切れ味の良さ』『扱いやすさ』『清潔さ』、3つの点を比較してみます。

ハサミの扱い方やメンテナンス方法は人それぞれなので、一つの例として参考にしていただけたら幸いです。

切れ味が良いのはどのハサミ?

それぞれのハサミで、柔らかい茎と固い茎を切ってみました。

柔らかい茎(ガーベラ)の切り口の比較

茎の柔らかいガーベラを切ってみました。
左から、生花ハサミ、ガーデニングハサミ、キッチンハサミ、クラフトハサミです。

ガーベラの切り口の比較

やはり、一番良いのは生花ハサミですね。
茎がつぶれることなくキレイな円形の切り口をしています。

ガーデニングハサミの切り口もなかなかキレイですね。ほぼ円形です。

キッチンハサミとクラフトハサミは切り口がひし形になってしまっていますね。
茎が少々つぶれてしまいました。

固い茎(コプロスマ)の切り口の比較

次に、それぞれのハサミで固い茎(コプロスマ)を切ってみました。

コプロスマの切り口の比較

生花ハサミは、固い茎もキレイにスパッと切れました。
節が近く固い部分でしたが、キレイな円形に切れています。

ガーデンハサミもスパッと切れましたが、少々茎がつぶれていますね。

キッチンハサミとクラフトハサミは、力を込めてやっと切れました。
切り口も少々ガタガタになってしまいました。
さすがに木などの固い茎を切るには物足りない切れ味でした。

ハサミごとに切り心地もちょっと違いました。

生花ハサミは刃が茎にスッとはいっていく感じで、軽い力でサクッと切れました。
キッチンハサミとクラフトハサミは、茎をしっかり捉えて切る感じで、ザクリとした手ごたえがありました。

切れ味の比較結果
  • やっぱり生花ハサミがベスト!
  • ガーデニングハサミもなかなか良し。
  • キッチンハサミとクラフトハサミは、柔らかい茎なら問題ないけど、固い茎は切れないことも。

すべりにくく握りやすいのは?

ハサミのハンドルの比較

すべりにくく握りやすかったのは、ガーデニングハサミと生花ハサミです。

ガーデニングハサミのハンドル部分は、ちょっと弾力のあるゴムのような素材ですべりにくくできています。
握りやすさも抜群です。

生花ハサミはハンドル部分が樹脂素材でした。
ちょっとザラっとしたマットな質感で、すべりにくかったです。
また、くぼみの部分に人差し指をかけると安定感があり、力を入れやすかったです。

キッチンハサミとクラフトハサミはプラスチックのようなツルツルした素材です。

お花のお手入れで水を扱いますが、手が濡れた状態ではすべりやすいので注意が必要ですね。

扱いやすさの比較結果
  • ガーデニングハサミのすべりにくさと握りやすさは抜群。
  • 滑りにくい素材の生花ハサミもGood!
  • キッチンハサミとクラフトハサミはつるつる素材で滑りやすいかも。

清潔なハサミは?

ハサミの刃の比較

もっとも清潔なのは、使用後に必ず洗浄しているキッチンハサミかと思います。
分解して洗えるタイプなので、ハサミの支点(かしめ)部分もキレイです。
ただ、個人的には食品用のハサミでお花を切るのはちょっと抵抗がありました。

次に清潔なのは、お花のみを取り扱う生花ハサミです。
使用後に乾いた布やティッシュで水気や汚れをふき取っているので、目立った汚れもありません。

ガーデニングハサミも一見キレイそうに見えますが、使用後に軽く土を落とすくらいなので、どうしても土や樹液の汚れがついてしまっています。

クラフトハサミもダンボールを切ったり郵便物の開封に使ったり、使用後のケアもしていないので汚れや雑菌がついていそうです。

ただ、汚れが気になるハサミでお花のお手入れをする場合でも、使用前に洗ったり消毒すれば安心なのかな?と思います。

清潔さの比較結果
  • キッチンハサミは毎回洗浄するからいつでも清潔。
  • 生花ハサミも目立った汚れもなくキレイ。
  • ガーデニングハサミとクラフトハサミは使用後のケアをしていないので雑菌だらけかかも。
3つのポイントをクリアしているのは、やっぱり生花ハサミでしたね。

補足:裁ちばさみを代用してはダメ!

裁ちばさみ

裁縫で使用される裁ちばさみで植物を切るのはダメです。

裁ちばさみは柔らかい布を切るために、他のハサミに比べて刃が薄く鋭くなっています。

そんな繊細な刃で、布より固い植物を切ってしまうと、刃こぼれを起こしてしまったり、かみ合わせが悪くなってしまいます。

「裁ちばさみは切れ味が良いので、お花のお手入れに向いてそう!」と思われたかもしれませんが、止めておきましょう。

 

本命は生花ハサミ!でも代用のハサミでもOK

ハンドクリエーションとお花

やはりお花専用の生花ハサミが本命ですね。
『切れ味の良さ』『扱いやすさ』『清潔さ』、3つのポイントをしっかりおさえています。

ただ、比べてみた結果、他3つのハサミでも問題なく切れます
雑菌の心配も、事前に洗浄や消毒をすれば問題なさそうです。

お花のお手入れが年に1,2回ならば、代用のハサミでも十分かな?という印象です。

これから花サブスクを始めたい、といった継続してお花と関わっていきたい方は生花ハサミを検討してみては

基本的にお花のお手入れは毎日です。
たとえ数本でも、思った以上にハサミをつかいます。

品質の良い生花ハサミがあれば、お花も長持ちしますし、お手入れも楽しくなりますよ。

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